加齢黄斑変性症とサプリメント



加齢黄斑変性症とは、加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、見ようとするところが見えにくくなる病気です。 網膜の黄斑部には、ルテイン、ゼアキサンチン、メゾゼアキサンチンが非常に高い濃度で集積しています。これらは緑黄色野菜に多く含まれている成分です。 ルテインとゼアキサンチンは食事から摂取されるカルテノイドで、日本の食事に含まれる量は不明ですが、アメリカの食事に含まれる量は通常1.3~3㎎との報告があり、網膜を保護するには不足のようです。

Age Related Eye DiseaseStudy(AREDS)というアメリカの大規模無作為比較対象試験では、 ①大きいドルーゼンが1個以上か中型のドルーゼンが多発している方 ②片眼が滲出性加齢黄斑変性症になっている方 ③萎縮性加齢黄斑変性症の方 に対し、 ビタミンC500㎎、ビタミンE400IU、βカロテン15mgの高容量の抗酸化ビタミンと亜鉛800㎎(銅2㎎)摂取が加齢黄斑変性症の進行リスクは25%減少したと報告されています。 さらに、AREDSⅡという研究が続き、βカロチンは不要であった。喫煙者はβカロチンを多く摂取すると肺がんのリスクが増える。ω3脂肪酸は予防効果がない、ルテイン・ゼアキサンチン摂取する群は、しない群より加齢黄斑変性症の進行が10%減少した、報告しています。 日本の加齢黄斑変性症の治療指針の一部もこの結果をもとにしています。上記の様な高容量のビタミンが含まれているサプリメントが医療用サプリメントとして販売されています。眼底に異常の無い方は飲む必要性は少ないですが、予防用の医療サプリメントなどもあり、服用を考えている方は、眼科を受診し相談されることをお勧めします。

当院では、高深達のスウェプトソースOCTで網膜の黄斑部の異常を検出し、検査を行います。
治療は、【硝子体内注射】を参照ください。


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